撮影:久光奈津美  編集・音採集:こいけりか

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「シェフインレジデンス 」= 料理人がとある土地に一定期間滞在して料理をつくる取り組み

しかし今回呼び出されたのは本物の料理人ではなく、現代美術家だった。

無計画の7日間で漁に出たり、茶室を作ったり、魚をさばいたり。

最終日には滞在中の出来事を元に地元の方に料理をふるまった。

レシピを作りあげるまでの見えない過程を、

富山県氷見市に住まう人々の暮らしや風景、手記や記憶などを要素にして読み物にした「氷見の日々の営み」を味わう1冊。

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「Chef In Residence」

 

著者:こいけりか

​定価:1,500円+税

カラー:62ページ

サイズ:280×180mm

※2部構成となっており、途中で本を持つ向きが変わります。

〈お取り扱い書店〉※順不同

Smoke books(東京・清澄白河)

Readin’ Writin’ BOOKSTORE(東京・田原町)

ひらすま書房(富山)

​・古本いるふ(富山)

栞日​ sioribi長野)

丸中アルモ ナビス画材(東京・蔵前)

百年(東京・吉祥寺)

H.A.B(東京・蔵前)

本屋B&B(東京・下北沢)

汽水空港(鳥取)

3331 CUBE shop&gallery(東京・末広町)

 

お問い合わせ :  birdsong.record@gmail.com  

食べることは日々の出来事である。

そしてその食事の向こう側にもたくさんの出来事の積み重ねがあることを知っているだろうか。

 

たとえば魚。

 

朝早くから船に乗り、網を引く人々がいる。

それらは漁港に運ばれて、競りにかけられる。

売る人と買う人がいて、運ぶ人がいる。

新鮮なうちに捌いて、味付けをして、お皿に盛り付けて、わたしたちの目の前にあらわれる。

1匹の魚が食卓に並ぶまでには、地層のように多くの時間と人々の繋がりが重ねられているのだ。


 

通常、料理人が行うシェフインレジデンスという取り組みにおいて、現代美術家を呼び出した。

シェフに見立てた現代美術家は1週間とある土地に滞在し、現地の人々にふるまうためのレシピを作りあげた。


 

レシピを練るには食品だけが素材とは限らない。

滞在して見て聞いたものすべて、土地に根付く歴史、方言、小さな世間話でさえも素材として活かされるのだ。


 

最終日には実際に料理をふるまい、

お食事会の参加者たちは現代美術家に話した言葉が形を変えて自分たちの中へと還っていくことを経験することになる。


 

食べることは生きることである。

生きることは自分以外の存在との繋がりを身をもって経験することだとしたら、

ひとりひとりの対話や手仕事、自然の時間軸が積み重なって、今、目の前の食卓が彩られていると気がついたとき、

当たり前の日常がすこし違ってみえるかもしれない。


 

この本は、土地の記憶と人々の暮らしに根付く感性の記録である。



 

記録者  こいけりか(Gökotta)

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シェフ :冨樫達彦(現代美術家)

滞在場所:HOUSEHOLD(富山県氷見市)

実施期間:2019年2月11日 − 17日

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〈EVENT〉

■2019.02.17    冨樫のご飯会(HOUSEHOLD)Himi,Toyama  

​■2019.12.15    なりかけの本のラフをみんなで見る会(Kaido Books & Coffee) Tokyo

〈NEWS〉

■ 掲載記事CINRA.NET「料理と美術の関係問う冨樫達彦『なりかけの本のラフをみんなで見る会』開催」

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〈Profile〉

冨樫達彦(現代美術家)

1992年山形県の農家の家に生まれる。高校時代に現代美術に興味を持ち、東京藝術大学美術学部先端芸術表現学部に入学。同大学を卒業後オランダアムステルダムへ留学、サンドベルグインスティチュートファインアート専攻を修了。留学中に、自分が食べたものをすべて写真で記録するプロジェクト”You Are What You Eat”を始めたのをきっかけに、その後料理と美術の関係を問うような作品を多数制作。「美味しさ」を美の問題として取り扱うことを目指して、<五感の平等>をモットーに、その作品は彫刻や写真から調香師とのコラボレーションなど異分野との協働に至るまで多岐にわたる。

2020年2月、東京・西尾久に「灯明」(食堂)×「LAVENDER OPENER CHAIR」(ギャラリー)オープン。

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HOUSEHOLD

 

2018年夏に富山県氷見市にオープンした1日2組限定の宿、ギャラリー喫茶のある複合施設。「勝手口から始まる旅」というコンセプトのもと、料理を通して氷見を味わうことができる場所を提供。宿泊するゲストたちは、近隣の飲食店を楽しんだり、1階にあるキッチンで自ら料理をして楽しむこともできる。ギャラリーでは定期的に展示やイベントが開催されている。

Instagram

 

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Gökotta 

記録媒体。こいけりか(記録者)を中心に、ある土地・コミュニティの中でしか生まれ得ない言葉や物語、光景の採集を行うことで、記憶の循環を多角的なアプローチで解釈していく。

Special thanks!

※敬称略

笹倉慎也(HOUSEHOLD

笹倉奈津美(HOUSEHOLD) 

津雪蓉子

大野幸子(氷見のお食事会参加者、花提供)

鎧高由紀子(氷見のお食事会参加者)

野寺貢(氷見のお食事会参加者、イカ提供)

氷見の漁師さんたち

吉本伊織(製材屋、画家、杉材提供)

薔薇好きのお母さん(お膳、座布団、草花提供)

Makiko Nakagami(ガラス作家)

釣賀愛(靴職人)

亀寿し(寿司店)

千福(小料理屋)

浜野功(漁師)

堀野一宏(うどん店)

田中嘉

島ラジ(どっちラジ

藤ラジ(どっちラジ

 

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企画・写真・文・デザイン・編集:こいけりか(Gökotta )

Instagram@yo_kuotta

www.song-123.com

 

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発行:HOUSEHOLD

〒935-0013 富山県氷見市南大町26-10

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