【NEWS】 「灯明」「LAVENDER OPENER CHAIR」


美術家・冨樫達彦が東京で食堂を作るべく動き始めました。

しかも料理を楽しめるだけじゃない。

ギャラリーも併設して、料理も作品も両方味わえる場所を作ろうとしています。








昨年の秋、ちょうど私は富山県氷見市にある宿HOUSEHOLDに宿泊していて。

「この土地は日々の生活の裏側を知ることができる。魚一匹が食卓に並ぶまでにたくさんの人の時間が積み重ねられているんだよ。」

という笹倉夫婦の言葉を聞いて、なにか面白いことしたいなと呼び出したのが冨樫でした。



企画した展示は、美術家をシェフに見立てて、1週間の滞在で採集した素材(食材、風土、方言、現地の人との出会いなど)を基に

レシピを作るというもの。

彼は自身の生まれ故郷である山形での記憶を思い起こしながらレシピを練り、最終日には実際に料理を振る舞うイベントを行ってくれました。




食べることを通して対話が生まれること、少しのきっかけで普段の景色が違って見えること、

そんな当たり前のようで気がつかないことを彼の豊かな感性を通して体験することができたように思います。





1日目のお食事会で地元の方々が作ってくれた氷見の郷土料理





























日々の食卓もそうですが、料理を作る人の向こう側には素材を育てる人々の存在と手間があります。

同じように、アーティストが作る作品の裏側にも小さな日々の出来事が積み重ねられています。


直接見えはしないけれども、その存在に思いを馳せて食べること/作品を鑑賞することで、ただ美味しい、楽しいだけではない「何か」が、私たちの日々の生活を少しだけ新鮮なものに変えてくれることもあるようです。













←漁師さんの朝ごはんを知りたいと番屋を訪れたところ、その日の漁に乗せてくれることに。

1匹の魚は漁師さんの船で運ばれた後、氷見漁港でセリにかけられ、全国に出荷されます。






























2階のギャラリーは「レシピの種」と名付けオープンスタジオとして開放。採集した物が置かれていく。




漁師さんからもらった煙草と反魂丹の紙風船




氷見杉をつかった茶室づくりのための設計図















彼らがこれから作ろうとしている場所は食とアートを通して、私たちがまだ見たことのない風景を見せてくれるのかもしれません。


一体どんな場所が作られていくのでしょうか。





彼の活動がよりたくさんの人を巻き込んで続いていくことを、素直に嬉しく思います。




















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Recording



Name: 冨樫 達彦 / Togashi Tatsuhiko

Date:2019/02/11−17

Place:Toyama,Japan


Profile:

1992年山形県の農家の家に生まれる。高校時代に現代美術に興味を持ち、東京藝術大学美術学部先端芸術表現学部に入学。同大学を卒業後オランダアムステルダムへ留学、サンドベルグインスティチュートファインアート専攻を修了。留学中に、自分が食べたものをすべて写真で記録するプロジェクト”You Are What You Eat”を始めたのをきっかけに、その後料理と美術の関係を問うような作品を多数制作。「美味しさ」を美の問題として取り扱うことを目指して、<五感の平等>をモットーに、その作品は彫刻や写真から調香師とのコラボレーションなど異分野との協働に至るまで多岐にわたる。




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NEWS


東京・西尾久に灯明」(食堂)×「LAVENDER OPENER CHAIR」(ギャラリー)オープン予定。

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